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今日は、chisakiの帽子に合わせたコーディネートをご紹介します。
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ブンタールブンタールは、フィリピンが原産の、ココヤシから取り出した繊維。白いワンピース一枚、または透け感のあるニットやブラウスもきっと映えるでしょうけれど、今回は少し特別な気持ちで東シナ海に想いを馳せて、海を渡る美しい女性の姿を思い浮かべました。
おしゃれは妄想から。アジアのムードを感じる藍色のドレスに、ヴィンテージの付け襟を合わせて色彩のムードを上げました。
ブンタールの微かな光沢と、グログランリボンの上品な佇まいを、密かに盛り上げます。
あるいは、透け感のある素材はどうでしょう。シルクシフォンのTOWAVASEのジャケット、中にはWONDER FULL LIFEのカシュクールブラウス。レディに装いつつ、iaiの古布と柿渋染を合わせた巻きスカートで、エレガントだけれど土や大地とのつながりを忘れない、美しい農婦のような世界を思いました。
植物の繊維から生まれ、丁寧に編まれた品のある帽子は、ナチュラルにも、またエレガントにも、幅をもって応えてくれます。
リボンを耳下から垂らしたり、胸元でゆるく結ったり、後ろで結んだり。もちろん自転車に乗る時には顎下できっちり結んで飛ばさないように! ひとつの帽子から、想像を膨らませながら、どうぞ気軽に、日々ご一緒に過ごしてみてください。
中折れ帽は、スタイルとしてはマニッシュですが、chisakiのスタイルは、ブリム(つば)が広めで縁が流れるように弧を描きます。そのやわらかなラインと、後ろから続くリボンが、印象を穏やかにしてくれます。
合わせたくなるのは、優しさだけでも、エレガンスだけでもない、芯のある美しい服。
今回は、デニムを主体にしたカジュアルエレガンスと、繊細な色の美しいワンピース、二つの対照的なスタイルを試しました。
デニムには、TOWAVASEのシルクタンクとチュールジャケット。デニムのリベットのコッパー(銅)やイヤリングの木の色が、とてもささやかなカップリングながら、リボンの色と呼応しています。
ワンピースは、Cosmic Wonderから届いたばかりの新作を。ドレスの淡いブルーグレーにリボンのブルーが寄り添います。青空の下でもいいし、曇り空でも美しく映えそう。
リボンに合わせて、色を楽しむのもいいですよね。マットなブラックリネンのリボンなら、静かな佇まいに。シックな色が加わるリボンなら、その色とどこかリンクする色を、あちらこちらに散りばめると、目が色のリレーを追いかけてくれそうです。
これからますます帽子が手放せない季節に移っていきますね。Tシャツのときもワンピースのときも、どんなときもまず被って出かけてしまいましょう。家の周りを散歩するだけでも、好きなものと一緒だと気分がいいですものね。
写真/村上未知
構成・文・スタイリング/森 祐子